村田!今週になっても全然予約も取れないがどうなってんだ!
第1話
あなたが大手企業の社員だとする。
名前は近藤拓哉
「今月から当社でも全営業所で車のボディーコーティングをサービスメニューに取り入れる事にしました。」
表所長、今朝の朝礼
トップ会議で決まったらしい。
・・・・何か新しいメニューで売上を伸ばさないと・・・・・
事の発端はそんな感じ・・・
コーティング剤は何で行こうか・・?
「大手取引先でこんな物を勧めていますが・・?」佐川課長・56歳
「それって1台あたりの単価は?利益は出せるか・・?」社長・72歳(3代目・新井仁雅手)
「ガラス被膜になるらしいし・・今はガラスが流行りだからいいのではなでしょうか・・?」川口専務・69歳
拓哉はけっこうな洗車マニア、「おじさん達大丈夫かな・・?コーティングの事どこまで知ってるの?」
そういえば1ヶ月前から選抜された社員がセンターに集まって、講習らしきものをやっている事を拓哉は知っていた。
各営業所から1名ずつらしい・・・。
早速営業所には一人当たりのノルマと棒グラフで実績を表す大きなグラフが貼られた。
「村田!今週になっても全然予約も取れないがどうなってんだ!お客を見つけれないなら自分の車をやれ!」
表所長の胃は何個あっても足りなくなりそうな・・・・
そんな予感が漂ってきた。
拓哉は今日廻ってきた取引先である自動車整備工場12件分の営業日報をそそくさと書き終え、17時24分真っ青なスイフトに乗り込んだ。
この物語はノンフィクションぽいが、残念ながらフィクションである。
つづき
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